今、この瞬間を

日本のどこかで想いを綴ります

あのおと

夜の静寂を飛び越えて

 

またある時は

朝のまどろみをすり抜けて

 

田園の先から聴こえる音

 

ガタンゴトン

ガタンゴトン

 

深い夜も

 

早すぎる朝も

 

変わらず何度も鳴響く

 

線路は遠く遠く離れているのに

 

不思議だった

 

ガタンゴトン

ガタンゴトン

 

大好きな音だった

 

どんな感情なのかはわからないけれど

 

懐かしさと

儚さと

安堵のため息を

 

故郷に帰り

噛みしめるのです